Tomodachi Of My Imagination ” TOMI ”

市販の木人椿は、高さが170cmと私より低く手足が固定されているため、「自分より大きくて重く手足が可動する木人椿が欲しい」という想いから自作することを決めました。
初めて作ったのは2000年でアメリカでの生活を始めた22歳の時でした。半年が経ちお金が貯まり小さなアパートの一室を借りて一人暮らしを始め、カーテンや洗濯機を買うよりも先に取り組んだのが木人椿作りでした。
大学の庭に切り倒されたまま放置されていた180cmの丸太を許可を得て回収し、車を持っていなかった私は市営バスを頼ることにしました。運転手に「私と…もう1人分払うから”彼も”一緒に乗せて下さい!」と告げると、運転手は「そんなデカい丸太!何する気だい?!」と言うので、「空手のトレーニングの相棒を作りたいんだ!」と言ったら、彼は「あっ!ジャッキーチェンだろ!映画Rumble in The Bronxで観たよ!ダダダダダのアレだろ♪」と大ハシャギを始めました。次の瞬間、「さあっ、乗れ!家のそばまで”二人を”運んでやる♪」と彼は快く受け入れてくれました。
時間と手間をかけ気持ちを込めて作り、(Tomodachi Of My Imaginationの略で)TOMIと名付け大切に扱ったから、壊れることなく3年間彼と向き合い様々なトレーニングを考え試し過ごすことが出来ました。
日本に帰国する時は空手仲間のマイクが「トミ!大事にするから、TOMIを俺にくれ!!」と言われ、私は快くマイクにTOMIを託しました。
生まれ変わり我が家にいるTOMIは23年前と同じように、毎日私の相手を務めてくれています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です