黒帯特別稽古会≪第3回 ≫(2023年11月18日)

Every time I repeat Pinan’s kata, I get new discoveries and realizations, and every time I spend time with children, I feel the breadth of possibilities they have.
私はピンアンの形を繰り返すたびに新たな発見や気づきを得るし、子供たちと過ごすたびに彼らが持つ可能性の広さを感じています。

黒帯特別稽古会 ≪第1回≫(2023年11月4日)

昨年4月と今年の4月から社会人になり、平日の稽古に参加が難しくなった生徒たちや、一昨年から黒帯となり後輩たちの世話する時間が多くなった生徒たちを想い、11月4日から12月2日まで毎週土曜日に、私の道場へ通う生徒たちの中から、黒帯のみを対象にした稽古を行うことにしました。
昨日1回目を行い、順突き、ピンアン二段、ナイハンチ、基本組手一本目そして熟練組手の『突き』について取り組みました。
私の欠点が出てしまい、わずか2時間の中に詰め込んでしまいましたが、皆の「好きなことだから」「高みを目指しているから」という想いと努力を感じました。

もうしばらくすると美しい日本の秋。

I have students who want to learn from me everything I have. And they also have a strong will to learn everything from me.

This bond of trust enhances the meaning and value of each other’s lives.

I must never betray them. What I should do is to create an opportunity to have a better experience and give them.

I believe that they can make their future bright.

I will never lose the time, skill, and heart that my master spent only for me

私には月曜日と火曜日と木曜日と日曜日に多人数の生徒を相手にするクラスと、金曜日と土曜日に少人数を相手にするクラスがあります。どちらも様々な魅力がありますが、師である瀬田松先生と2人きりで稽古が出来た日々、先生が私に費やしてくれた時間も技も、そして心も決して失うことはありません。

私は1987年10歳の時に空手道の門をくぐり、1989年の最盛期は50名の道場生がいました。1人ずつ1〜10の号令をかけ、その場突きだけで500本、受けや払い、蹴りと続き、移動基本を終える1時間が経っていました。指導する先生は数名いたので、グループに分かれて課題の形を習うことが出来ました。私は少人数になるこの時間が好きで、形の技や動きなど分からないことを質問することが出来ました。私の担当だった大場先生は私の師である瀬田松先生のことも、空手道の形も大好きな人で、私の質問に「そうだなぁ…先ず、君はその技をどのように使うのが良いと思う?」と返して来たので、私は悩みながらも想像し応えました。すると大場先生は「よし、その方法でやってみよう♪」と皆で試す時間を作ってくれました。周りが「ああ、こういうことかぁ♪」と共感してくれたり、「これは無理じゃない?こうしたら良いんじゃないか?」と意見を出し合うようになりました。最後に大場先生が「皆んなの考えはどれも間違いじゃない。色んな使い方があって良いんだ。互いの意見や考えを否定せず、違いがあることを知り尊重するんだ。状況も同じで良い時も悪い時もある。その時の状況を把握して今出来ること、すべきことを考え判断し、選択し実行に移す。そのための知識や技術を身につけるために、君たちと私は互いに”手”を取り合い学ぶんだよ♪では、次は私の考えを君たちに伝える番だね。こんな風に使うのはどうかな。」と手本を見せてくれる人でした。

教えてくれた”真剣に向き合うことの大切さ、そして誠実の心”を、今は私が子供たちに伝える番を与えらていると感じています。

Benevolence is Man 仁は人なり

私も子供たちの笑顔が大好きです。
その笑顔が日本武道の魅力を共有することで生まれて光栄です。
だから明日も稽古するし、道場に集まる子供たちに会いに行きます。