和道流空手道連盟三代宗家 大塚博紀 最高師範による形審判講習会

本日は、和道流空手道連盟の三代宗家 大塚博紀 最高師範による形審判講習会が開催されました。
最高師範が資料を作って下さり、座学と実技が行われました。
頭では理解出来ても身体では表現出来なかったり、頭で理解出来ず身体でも表現出来なかったり、身体では表現出来るが言葉では表現出来なかったりと、人と人、頭と身体だけでなく”身体と言葉”と、ここでも”繋がり”がいかに大切か、強く感じながら楽しく夢中になって取り組みました。
70名ほどの受講者が6グループに分かれ、技術審議員の先生からも教わる機会を与えられ、受講者が互いに肩を披露したり意見を交換するなど大変有意義な稽古が出来ました!
最高師範をはじめ技術審議員の先生方が我々支部長を思い、私たちが自分の道場生徒たちに正しい和道流を伝えると信じてくれて、直接指導してくれて、私たちと繋がりを持って下さることがたまらなく嬉しいです。年が明けてから2月4日に全国指導者講習会、3月12日に技術講習会、そして本日の形審判講習会が開催され、来月からは総本部道場で毎月1度三段位以上を対象にした月例稽古を再開して下さることになりました!
最高師範と技術審議員の先生方が「昔の和道流の組手が戻って来た。」と喜んでもらうため、基本・形・基本組手の表と裏・居取り・短刀取り・太刀取り・女子護身術そして組手と、正しい稽古を続けて参ります!!
和道流最幸!!!

Knife Defense 短刀取り

先日開催された和道流空手道連盟の講習会で三代宗家 大塚博紀 最高師範が「ヨーロッパで和道流を稽古している人々は、基本や形、組手だけでなく”居取り”や”短刀取り”、”太刀取り”、”女子護身術”も稽古している。」と話して下さり、私は2000年に修行のために生活を始めたアメリカでの経験を思い出しました。
私は夜ゴミを出しに出ただけなのに、仕事中に厨房へキュウリを取りに来ただけなのに、仕事帰りにジョギングしていただけなのに、理由も無く突然襲われたことがあります。今、大きな怪我や後遺症もなく生きていられるのは、渡米前に「お前にワシの全てを教えるから、身につけて海を渡れ。」と師匠の瀬田松弘昌先生が形や基本組手だけでなく、短刀取りや居取りを教えてくれたからだと実感しています。
上記の、夜ゴミを出した時の戦いでは居取りの”撞木捕り”が役立ち、厨房での戦いでは短刀取りの”雲我捕り”と基本技の”上段受け”が役立ちました。

相手に怪我を負わせず、自分も死なずに治めることが出来たのは、「死んでたまるか。」という強い意志と共に、実戦を想定し繰り返し稽古したことで和道流の技や動きを活かせたからだと思います。

当時の友人は武道や格闘技の稽古をする者が多く、一緒にビリヤードやダーツで遊んでいても、お酒を飲み話していても、必ず途中または最後は「(ビリヤード中ならキューを見て)これでこう来たらお前ならどうする?」となったり、「(お酒を飲んでいて瓶が割れたら)これでこう来たらどう対処する?」となったり、射撃に連れて行ってもらうと「(もちろん実弾を完全に抜いた状態で)どれくらいの間合いなら当たらないと思う?突き付けられたどうする?」となりました。彼らは「この国じゃ、素手で襲うヤツなんていない。ナイフや銃を使う。だから常にそのことを考えて備えないとな。」という言葉を私は今も日本にいても無くさずに稽古をしています。

川は流れ大海へと繋がるように、和の心も精神も途切れることなく過去から現在そして未来へと繋がって行く。

先々週の土曜日に道場でサイの稽古をした時に息子に対して、「10歳になり成長した体に対してサイの大きさが合わなくなった。そろそろ替える頃だな。」と思いました。その二日後に突然贈り物が届き、開けてみると美しいサイが入っていました!
International Karate Federation Hawaiiの小高寛子先生が贈って下さり、息子は驚きとても喜びました♪ 寛子先生、真にありがとうございます!
感謝の気持ちを届けたく、優しく流れる川のそばで快晴の空の下親子で稽古をしました。
美しい川は流れ大海へと繋がるように、和の心と精神が過去から現在そして未来へ途切れることなく繋がって行くよう、正義・勇気・敢為・堅忍・仁・惻隠・礼儀・誠実・真実・名誉の心を鍛え続け、寛子先生のように子供たちに対し真剣に向き合い真心をもって接して参ります。