I will never lose the time, skill, and heart that my master spent only for me

私には月曜日と火曜日と木曜日と日曜日に多人数の生徒を相手にするクラスと、金曜日と土曜日に少人数を相手にするクラスがあります。どちらも様々な魅力がありますが、師である瀬田松先生と2人きりで稽古が出来た日々、先生が私に費やしてくれた時間も技も、そして心も決して失うことはありません。

私は1987年10歳の時に空手道の門をくぐり、1989年の最盛期は50名の道場生がいました。1人ずつ1〜10の号令をかけ、その場突きだけで500本、受けや払い、蹴りと続き、移動基本を終える1時間が経っていました。指導する先生は数名いたので、グループに分かれて課題の形を習うことが出来ました。私は少人数になるこの時間が好きで、形の技や動きなど分からないことを質問することが出来ました。私の担当だった大場先生は私の師である瀬田松先生のことも、空手道の形も大好きな人で、私の質問に「そうだなぁ…先ず、君はその技をどのように使うのが良いと思う?」と返して来たので、私は悩みながらも想像し応えました。すると大場先生は「よし、その方法でやってみよう♪」と皆で試す時間を作ってくれました。周りが「ああ、こういうことかぁ♪」と共感してくれたり、「これは無理じゃない?こうしたら良いんじゃないか?」と意見を出し合うようになりました。最後に大場先生が「皆んなの考えはどれも間違いじゃない。色んな使い方があって良いんだ。互いの意見や考えを否定せず、違いがあることを知り尊重するんだ。状況も同じで良い時も悪い時もある。その時の状況を把握して今出来ること、すべきことを考え判断し、選択し実行に移す。そのための知識や技術を身につけるために、君たちと私は互いに”手”を取り合い学ぶんだよ♪では、次は私の考えを君たちに伝える番だね。こんな風に使うのはどうかな。」と手本を見せてくれる人でした。

教えてくれた”真剣に向き合うことの大切さ、そして誠実の心”を、今は私が子供たちに伝える番を与えらていると感じています。

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