互いに支え合う思いやりの心、助け合う体力、命を守り活かす技

今年はまだ4月ですが、震度5強以上の地震がすでに10回発生しました。ご存じの通り、日本は地震大国であり巨大地震がいつ発生してもおかしくないと言われています。不安を抱き生活するのではなく、非常事態に備え飲料水や食料など防災グッズを準備すると共に、互いに支え合う『思いやりの心』を持ち続け、力を合わせ協力し合う『体力』を維持し、そして略奪や暴漢に対する護身の用具や技の扱い方を学び稽古する必要があると思っています。

夫婦手 ”MEOTODE”

30年前、高校生だった私に出稽古をさせてくれた大学空手道部の同窓会の翌日は、和道流空手道連盟百合ヶ丘空手道クラブ支部の昇級審査でした。
このクラブへ私が出稽古を始めたのも同じく30年前で、現支部長から指導を私が引き継いだのは17年前になります。
引き継いだばかりの頃は子供が少なく、私を含む大人たちが毎週日曜日に集まり4時間熱心に稽古していました。
合宿をしたり、大会に出場したり、海外へ遠征したりしているうちに徐々に子供たちが増え始め、コロナ禍で再び減ったりを繰り返しながらも活動を続けて現在に至ります。
17年間で今の百合ヶ丘空手道クラブが私は1番好きです。”武道精神”を共有出来るクラブ生たちとならより良い環境が作れるし、良い稽古が続けられます。
人から引き継いだ大切なものは決して失くさず大切に扱い、引き継いだ時より良いものにして私が信頼出来る方に手渡したい。
その想いを抱き続けこれからも百合ヶ丘空手道クラブ支部を成長させて行きたいと願っています。

【待ち手と懸け手】’’後先の手’’ ’’先先の先手’’ ’’先手’’ 「勝負は常にこの三つによって極まる」

和道流空手道・柔術拳法の流祖 初代宗家 大塚博紀 最高師範 著
空手道 第一巻 P26 ≪待ち手と懸け手≫
勝負には待ち手と懸け手とがある。待ち手は相手が先手に出た場合に対応する手で、懸けはこちらからしかけるのである。待ち手には「後先の手」と「先先の先手」の二つがある。懸け手は先手である。勝負は常にこの三つによって極まるのである。後先の手は相手の攻撃を防禦すると同時に攻撃するので防禦即攻撃である。先先の先手は敵が先手に攻撃に移らんとしたその起りに先んじてこれを封じると同時に先手に出で攻撃する。俗に云う出鼻を挫くのである。やはり防禦即攻撃である。防禦と攻撃が別々になると常に防興に追い込まれる。攻撃は最大の防禦であることを忘れてはならぬ。先手は相手の隙をとらえて、あるいは隙を作って先手に出て攻撃するのである。相手もまた当方よりの攻撃に対し後先の手または先先の先手に出るから、それに懸からぬように裏の裏を読まなければならない。即ちかけ引きであると共に気合と間合が大切なのである。

三代宗家 大塚博紀 最高師範 著『武術を究める!和道流空手道”柔術・剣術の理で磨かれた独創的な空手”』2024年4月24日発売決定!予約受付中

月刊秘伝のWEB SHOP 紹介ページより①
https://webhiden.jp/book/mbwad1/

四大流派の一つ、和道流宗家、初の著書。

流れるような身体操作!
相手を無力化する攻防一体の術理
月刊秘伝のWEB SHOP 紹介ページより②
https://webhiden.jp/book/mbwad1/

空手四大流派で唯一、本土出身の大塚博紀・初代宗家が創始した和道流。日本武術の理で進化した独自技法「流す、往なす、乗る」、丹田を中心とした圧縮と膨張による身体操作などを、三代宗家が解説!
月刊秘伝のWEB SHOP 紹介ページより③
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全ての武道家へのヒントとなる一冊!
極意の形!「チントウ」も完全収録!
月刊秘伝のWEB SHOP 紹介ページより④
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●第1章 沖縄空手と日本柔術の融合
偏屈な血筋を受け継いで/空手流派を継承する家柄に未知の武術「唐手術」に生涯をかけた流祖/二代宗家は事業の成功から空手の道へ
本部道場の完成/ブルース・リーと和道流/純粋な沖縄空手ではないことの表れ
第1回、明治神宮競技大会で公開された組手形/中国語、琉球語、日本語の選択
沖縄空手に敬意を表す/中国武術の影響を受けた日本武術
和道流が試みる武道性とスポーツ性の明確化

●第2章 海外から見て空手を理解する
フランスに飛び立つ/異国の地で潜在能力が開かれる/欧州空手道の草創期/神前への礼
武道の精神性と騎士道精神/フランス空手道連盟の昇段審査で感じたこと
フランス空手、和道流のための特別配慮/空手家ファーストの柔軟で合理的な審査
世界の段位制度

●第3章 空手の「突き」を極める
「だから、なぜ、どうして」/パンチではない突き/鋭角に突き刺す
突く際の足のスタンス/足のスタンスと突き腕の角度
月刊秘伝のWEB SHOP 紹介ページより⑤
https://webhiden.jp/book/mbwad1/

●第4章 「形」の内面を知る
伸筋優位の状態を保つ/関節間の伸張/体幹部の捻り

●第5章 和道流に伝わる独自技法
剣術に通じる突っ込み/「流す、往なす、乗る」の「流す」とは
「流す、往なす、乗る」の「往なす」とは/「流す、往なす、乗る」の「乗る」とは
「転位、転体、転技」の「転位」とは/「転位、転体、転技」の「転体」とは
「転位、転体、転技」の「転技」とは/ロボットにはない身体操作の可能性

●第6章 流派極意の形「チントウ」とは
和道流を代表する形/形競技の第一指定形となる形「チントウ」の動作解説

『和道流の平安二段DVD』に関する記事が掲載される『月刊 秘伝 6月号』5月14日発売

本日、和道流空手道・柔術拳法の総本部道場にて、5月14日に発売される『月刊 秘伝 6月号』の撮影が行われました。
5月中旬に発売される『和道流の平安二段DVD』に関する記事が掲載されます。
(月刊秘伝WEB SHOP)
https://www.hiden-shop.jp/SHOP/634547/list.html
武道空手の追求 『和道流の平安二段』DVD 2024年5月中旬発売
順突き、下段払い、歩み足、回転動作 等、必修の基礎を集約した重要形
”和道流初代 大塚博紀 宗家は初段と順番を入れ替え、二段から稽古を始めました”(三代宗家 大塚博紀 最高師範)
身体を効率的に使い、細かく・速い技術を信条とする和道流では、このように平安二段を全ての動きの基礎としている。
そこで本DVDは和道流としての平安二段を
三代宗家 大塚博紀 最高師範自らが丁寧に解説していく。
全挙動を解剖学と圧縮・伸長、同時逆方向(回転)が生み出す練り
といった身体操作を中心に丁寧に解説していきます。
Today, a photo shoot was held at the Wado-ryu Karate-do Jujutsu kempo headquarters dojo for the June issue of Monthly HIDEN which will be released on May 14 th.
An article about the “Wado-ryu Pinan Nidan DVD” that will be released in mid-May will be published.
(WEB HIDEN)(You can choose the translation language on this site)
https://webhiden.jp/#
Pursuit of Budo karate”Wado-Ryu’s Pinan Nidan” DVD Released in mid-May 2024.
Step Punch, Low Block, Stepping Foot, Rotational Movement, etc Important KATA that summarizes the basics of compulsory learning.
Grand Master 1st switched the order of Shodan and Nidan and started practicing from Nidan(Grand Master 3rd Hironori Otsuka Sensei).
Wado-Ryu believes in efficient use of the body and fine, fast techniques, and thus uses Nidan as the basis of all movements.
Therefore, in this DVD, Grand Master 3rd Hironori Otsuka Sensei himself will carefully explain Pinan Nidan as Wado-Ryu.
Grand Master 3rd Hironori Otsuka Sensei will carefully explain all the movements, focusing on the physical manipulations such as compression, expansion, and ”Neri” created by simultaneous reverse directions (rotation).

和道流空手道・柔術拳法 第1回『柔術部会』

本日は真に特別な日でした。
和道流空手道・柔術拳法の”柔術”を学ぶ『柔術部会』の初めての稽古会が開催されました。
会場となった港区スポーツセンターの武道場は大変広く綺麗な百畳間で、40名以上の参加者は気持ちが昂り各々が受け身を始め開始を待ちました。
柔道ではない和道流柔術拳法の受け身を、三代宗家 大塚博紀 最高師範が丁寧に教えて下さり、続いて2人1組となって実際に組み合い”つながり”や”丹田で操作する”ことを最高師範をはじめ副会長の寺田先生、理事長の坂巻先生、副理事長の押田先生が会場内を動き回り参加者全員を対象に自ら手を掴ませ、自ら手を掴み身体を通して教えて下さいました。
2週間後に第2回が開催されるので、それまで道場で復習と研究を重ねます。

刺突と突き 「春は花 秋は月ぞと打出だし 太刀の構えは更になきもの」

『刺突と突き』
春休みを活かして家族旅行をするため週末の稽古を欠席する兄弟が一緒に昨夜の稽古に振替で来ました。
4月から高校生になる兄と中学生になる弟へ、私から入学祝いの気持ちを込め普段とは違う内容を紹介しました。
私が15歳の時に父が「元服の祝いだ」と言って私に刀を贈ってくれた日を思い出した夜でした。


和道流空手道・柔術拳法の流祖 初代宗家 大塚博紀 最高師範 著
空手道 第一巻 P25 ≪構えと受け≫

構え方には種々ある。応用動作には一定の構えはない。結局はどうでもよいが、相手の変化に即応してその攻撃を受け、あるいは払いまたは流してこれを防禦できればよい。然し日本武道には受けを目的とする受けはない。受けは常に攻撃を前提とする。構えもまた。攻撃を前提として構えをとるのである。攻撃を目的としなければ受ける必要もなければ構える必要もない。構えは攻撃と防禦のためであり、防興は攻撃せんがために防禦するのである。だから防禦してから攻撃したのでは相打ちとなるか後手に廻ることになる。防禦即攻撃,攻撃即防禦でなければならない。防禦も構えも常に攻撃が前提であるから、構えた体勢,防禦の姿勢の中にはいつも攻撃の気勢がこもっていなければならないし、如何なる体の変化にも如何なる攻撃にも対応可能な体勢でなければならない。 使う形の中にそれが表現されていなければその形は何の役にもたたない。受けた姿勢に力が残ったり構えた拳や手刀に力が残って手首が曲がったり、眼が下をむいたり、真直ぐにそそいでいても眼に力が入って一方をにらんだりしたのでは、勇壮げに見えても心も気も力も偏在して物の役にたたない。いわゆる死んだ型となるのである。活きた形を使うと云うことは非常にむずかしく十年二十年は愚か一生かかっても思うようにできないほどむずかしいのである。日本武道の居合の納刀の動作の中には常に抜刀の気勢がこもっていなければ上手とは云えないのも同様である。構えは活きていなければ何の用もなさない。「春は花 秋は月ぞと打出だし 太刀の構えは更になきもの」と伝書に残されている。