I remember you 師匠、流祖、父、先祖を想う そして一緒に稽古する貴方たちの幸せを願っています

昨夜、私は師匠である瀬田松先生から学んだ技を生徒たちに教えたいという強い思いがあり、生徒たちの喜びと興奮が私を幸せにしてくれました。
Facebook で様々な投稿を閲覧していたところ、私が2000 年から 3 年半住んでいたアメリカ合宿国ユタ州ソルトレイクシティで今日、盆踊りが開催されていることを知りました。
私の地元でも毎年開催されている盆踊りがもうすぐ始まります!
今日は祖先、国のために命を捧げた人々、瀬田松先生、大塚師範、父のことを思い、素晴らしい思い出を共有してくれた親愛なる友人であるあなたにこのビデオを捧げます。

Last night I had a strong desire to teach my students the techniques I learned from my Master Setamatsu Sensei, and their joy and excitement made me happy, of course.
While browsing through various posts on Facebook, I discovered that the Bon Festival was being held in Salt Lake City today, Utah, the US where I had been living for three and a half years from 2000.
The Bon Odori festival that is held every year in my hometown is about to begin!.
Today I am thinking of my ancestors, those who sacrificed their lives for their country, my Master Setamatsu Sensei, Grandmaster Otsuka Sensei, my father, and I dedicate this video to you, my dear friend who shares such wonderful memories with me.

「平和と調和の道」を求む和道流 Wado-ryu, which seeks the “Way of peace and harmony”

演武や動画で見ると、ほんの1分程度ですが、その間に筋肉に頼らずに腕や脚を操作する技術が隠されています。
2人1組となり繰り返し行う中で、相手と自分が繋がる瞬間や途中で途切れる瞬間を感じ始めます。
そんな中でお互いに言葉を交わし、体の中の力を発揮する方法が見つけ出して行くのです。
互いに敬意と探究心を持って接することで、調和が生まれます。私は「平和と調和の道」を追求する和道流が大好きです。

When we watch a demonstration or a video of the movement, it only takes about a minute, but during that time there is a hidden techniques in how to control the arms and legs without relying on muscles.
While doing it repeatedly in pairs, I feel the moment when partner and I connect or it is interrupted in the middle.
so we can find a way to exchange words with each other and exert the power inside the body.
Harmony is born when people interact with each other with respect and curiosity. I love Wado-ryu, which seeks the “Way of peace and harmony.”

準備は整いました。あとは毎日真剣にトレーニングするのみです。

私と生徒たちにとって今年最大のイベントは、8月に開催される和道流空手道連盟の90周年記念であり第9回国際大会であり第60回全国大会です。
その日に皆んなが栄光を掴めるよう2ヶ月の間で有意義な経験が出来る環境作りに努めていました。
準備は全て整ったので、あとは真剣にトレーニングするだけです。

・6月30日(日) 第2回4団体交流競技会
・8月16,17,18日(金〜日)第15回夏合宿
・8月22,23日(木・金)国際交流稽古会
・8月24,25日(土・日)和道流空手道連盟90周年記念大会
全ての会場となるBumb東京スポーツ文化館
・6月30日(日) 第2回4団体交流競技会
・8月16,17,18日(金〜日)第15回夏合宿
・8月22,23日(木・金)国際交流稽古会
・8月24,25日(土・日)和道流空手道連盟90周年記念大会

私が出来ること、したいこと、好きなこと、願うこと what I wish My favorite thing what I can do what I want to do

私が願うことは、武道精神と和道流の武技や魅力を共有し、全人類の心に平安が訪れることです。
私の好きなことは、武技を遺した武人たちの思想に触れたいから、毎日考え研究し実践を続けることです。
私が出来ることは、生徒たちが日々積み重ねて来た努力の成果を発揮出来る機会を作ることです。
私がしたいことは、生徒たちに約束したことを果たすことです。

what I wish
By sharing the spirit of Budo and techniques and charm of Wado-ryu, I hope to bring peace to the hearts of all mankind

My favorite thing
I want to experience the thoughts of the Bujin who left behind Budo, so I continue to think, research, and practice every day

what I can do
It is about creating opportunities for students to demonstrate the fruits of their daily efforts

what I want to do
Fulfilling the promises made to my students

90th anniversary & 9th International & 60th National Championships of Wado Ryu Karate Do Renmei on 24th & 25th Aug 2024 at Tokyo Budokan

綱引きで生徒たちと繋がりを作り、手指から足指まで体の繫がりを学ぶ

7kgのトレーニングロープを使って綱引きをしました。順突きの立ち方や四股立ち、真半身猫足立ちや飛込み流し立ちの立ち方や姿勢や重心の違いを知り、手指の握り方や脇を締めること、腕を伸ばすことや腕を引くこと、突き技に繋がることを学んでもらいました。

Yesterday, the first typhoon of the year came to Tokyo and was hit by strong winds and strong rain.
It was such a weather, but I wanted my students to experience a tug-of-war, so I headed to two dojos with an umbrella in one hand and a 7kg training rope in the other.
They learned about the differences in how to stand, posture, and center of gravity in the Step Punch Stance, Four Legs Stance, Side Cat Stance, and Tobikomi Nagashi Stance.
They also learned how to grip their fingers, tighten theri armpits, extend their arms, and pull their arms, which they learned were connected to Tsuki techniques.
I’m happy because the children enjoyed exercising and practiced seriously.
On the road to Dojo, my whole body was covered with rain and mud, but I thought it was right to bring a rope. Because I connected my hearts with my students with a rope.
It’s sunny today !
My kimono and Do-Gi are washed and beautiful ♪

『厳正なうちにも温かい愛情と同門者の相互友情』

I would like to shower my students with warm love even though I am strict with them, and to foster mutual friendship among my Dojomates.

和道流空手道・柔術拳法の流祖 初代宗家 大塚博紀 最高師範 著
空手道 第一巻 P5 ≪武技鍛錬の目的≫
各人各様その考え方は、異るであろう。武道精神の鍛錬を目的となすもの,体育を目的となすもの,護身を目的となすもの、職務上必要となすもの、武技に長じ腕力的に優越感をもとむるを目的となすもの,単に趣味娯楽として楽しむことを目的となすもの、あるいは以上の内の数種を目的となすもの等種々あるであろう。人は各々主義思想が異る如く武技修業の目的にもまた差違あることは止むを得ない。だが修業者はあくまで武道の本義を修むることを心がけねばならないしまた指導者もそうあるように心して導かねばならない。多くのものは初めはその目的を異にしていてもこれを続けている内に単純な目的だけでは何か心に物足りなさを感じこれによって何物かを求めようとするようになる。そして次第に精神面へと入るようになるものである。そうなることによっていよいよ人間性が磨かれるのである。だが精神面や人間性の向上を目的とする錬磨なら武道の銀錬以外に方法はいろいろあるであろう。また単に体育だけを目的とするなら武技より体育医学的に勝れた体育法があろう。だが正しい精神の鍛錬は非常に困難である。この難事をあえて突破するには力と力、体と体をぶっつけ合って勝敗を競う武技の銀が有効である。然し(しかし)体力と体力の組合いによる勝負法である武技鍛錬の厳しさは恰も劇薬のそれの如きものがある。その方法正しければ効果極めて顕著となるも、ひとたびこれをあやまる時はその害計り知れぬものがある。武技を学ぶものは精神修養を目的とする境地に至るまでに邪道に陥らぬよう心がけねばならぬと同時に指導者の厳正なうちにも温かい愛情と同門者の相互友情とが必要である。武技を学ぶものはまた常に勝れた智能の修養に心がけねばならない。この厳しい武技鍛錬によって如何なる難事といえども之に屈することなく敢行しなければ止まない不屈不境のねばり強い精神力とそれに耐えうる体力とを養うのである。
即ち武技の鍛錬は武道精神の錬磨が目的である。

≪Short動画≫ 火曜日クラス・経堂校の昇級審査(2024年3月26日)

月曜日と火曜日、木曜日に私が空手道クラスの講師を務めている小学校での審査を先週に終え、今週は私の道場の全クラスで昇級審査を行っています。
先ずは、火曜日クラス経堂校の幼児と小学校低学年を対象にした審査を3月26日に実施しました。
まだ体は小さくても、彼らにとっては大きな挑戦の時間で、普段は笑顔の子たちがこの日は緊張していました。出来なかった腕立伏せが出来たり、帯を正しく結べるようになり、腰を落として立てるようになったり、形を途中で間違えても自分で気づき正しく直す力がつきました。
私が合格を告げた時に彼らが見せてくれる笑顔と、子供たちが母親に合格を伝えに行った時に我が子を褒めて優しく包んであげる母親の優しさ。
このような瞬間をこれからも様々な機会を設けて生んで行きたいと思います。

武技は和の術

昨夜、中学3年生の生徒が嬉しい報告と最後の稽古をしに道場へ来ました。
彼は道場稽古と並行して中学3年間続けたバレーボールの名門校への入学試験に合格し、4月から志望校へ入学し高校生になります。
憧れの選手を目指し高校3年間はバレーボールに打ち込むため、昨日をもって道場稽古は休止し、高校卒業後に稽古を再開したいと申し出がありました。私は快く受け止めました。
彼が小学一年生の時に道場に来て稽古を始めてから9年間、全国大会に向けて特訓した日々、スポーツ祭りで演武や演劇を披露したり、猛暑の中で夏の合宿を行い互いに励まし合いやり遂げたこと、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティーで楽しく過ごしたこと、これら全てが美しく消えることの無い思い出です。
彼が自信と誇りを持って旅立てるように、卒業稽古と題して昨夜は基本と形と組手を真剣に行い別れました。
彼が流した美しい涙と純粋な言葉は、私が決して失いたくない初心と情熱を強くしてくれました。


和道流空手道・柔術拳法の流祖 初代宗家 大塚博紀 最高師範 著
空手道 第一巻 P10 ≪武技は和の術≫
武道は和の道であり武技は和の技である。和の表現された形が武技である。和の表現である武技を鍛錬することによって和の道である武道の理念に徹し、和を貫徹する精神を修養することができるのである。武技は和の表現で決して無理がない。理論的であり科学的でもある。天の道に背かず地の理に逆わず人の道に悖(もと)らず天地人の理道に和するのである。吹く風の如く流るる水のそれの如く大自然の理道に和するのである。水は常に低きに向って流れる。岩壁や堅固な堤防につきればこれを避けスムーズにそれて流れて往く。工事の粗漏な堤防なら蟻の一穴よりの譬の如く少しの隙間も見逃すことなく浸透してこれを崩壊し押し流してしまう。風もそうである。また水上に浮ぶ瓢簞は如何なる激にも抗することなく波浪に乗ってこれをさけるので沈まない。「流す」「往(いな)す」「乗る」など、日本武道独特の術語は真に適切な和の表現語である。技は常に相手の強い力に抗することなく、その力を利用してこれを流し、相手の力から己れを防禦し、流してれを防する力が反対方向への力となって相手を攻撃するのである。水車は落水の力に抗することなくその力を利用して廻転しその力が反対方向に働くのである。風車も同様でこれは積(てこ)作用による力の運動で防禦も攻撃も天地自然の理道に和するのである。武道の攻防は一連で自然の理法にかなっている。武技の変化は球転の如く自分の身を移動することによって相手の実を往しこれを制して虚となしつつ。己れの実が相手の虚をつくのである。あたかも卓上をまろぶ球の運動の如く球に加わる力に抗することなくこれを流し自然の理道に和してスムーズにまろぶのと同様である。然し武技は卓上をまろぶ固定形の球転ではなく、空間をまろぶ柔軟な気体の球転である。固定形の球は平面の上はスムーズにまろぶが凹凸面は滑かにまろばない。気体の球は如何なる面も空間も自由に外力に阻まれることなく柔かにこれを往しつつ時には楕円形となりあるいは波状形に変りつつ滑かにまろびもとの球形に復するのである。気体の球は如何なる外力にも抗することなく無限に変形・してこれを軽く往す。無限に変形するから面も極も無限に変化する。だから形あって形がなく面があって面がなく極があって極がない。形も面も極もその変化は無限である。武技は気体の球の如くその変化には極限がなく宇宙の如く無限大である。宇宙の如く無限大であるから空である。無限の空であるから全てを抱擁して和となすことができる。宇宙の如く無限の空であるから武技には極致の技はない。その技は千変万化無限大で宇宙の真理に通ずる。武技の形は無限に入る基点である。
形から入って形に止まることなく形からぬけでた自由自在な無限の形が武技なのである。即ち和の技である。和の表現された形の錬磨によって武の根本理念である和の道を究め和の道を求め和の精神を修養することができるのである。だから和の技でなければそれは武技とはいえない。それのみではなく自然の理道に抗してかえって和を損うに至る。武技は決してただの荒事ではなく天地人の理道に和した無理のない大自然の理を表現した和の形である。
武の業は宇宙の如く 無限にて 業に極致はなきものと知れ
博紀


和道流空手道・柔術拳法の流祖 初代宗家 大塚博紀 最高師範 著
空手道 第一巻 P11 ≪日本武道に先手なし≫
前述の如く武道の根本理念は平和にあるので、故なくして武技を用うることは当然ありえないのである。またこれを用いねばならぬことほど人間として最大の不幸はない。だから終生これを用いないですむ様に争いごとや戦争をなくするために武道があるのである。だからみだりに先手に用いることは最もにくむべきことである。武技を用いるのは紛争解決の手段としては下の下策で、相手の暴力に対し万策つきてこれを用いる以外に手段方法のない時止むを得ずして用いるのである。用いる以上は絶対に平和をとり戻さねばならない。そのためには断じて勝たねばならぬ。だから皮を切らして肉を切り、肉を切らして骨を切り,骨を切らして髄を切るという生死をかけて勝たねばならぬ教えがある。たとえ斃れても必ず相手を斃さねば止まぬのである。日本武道は積極的であり大乗的である。決して護身が目的で生れたものではない。護身は勝つための防禦である。そこに日本武道の特性がある。技はたまたま護身術になり得る場合があるに過ぎない。武技を護身のために用いねばならぬことさえ既に不幸な事である。この不幸を未然に防ぐため、「気構え」「心構え」がやかましくいわれるのである。戦略的に先制するため先手に出ることはあっても、それはあくまで勝つための戦術的手段に外ならない。