基本組手裏2本目と繋がりのある動きを探求する稽古 Practice to explore movements related to Kihon Kumite Ura 2honme


私は「仙骨とは何か?仙骨を立てるとは?仙骨に乗るとは?」と生徒から問われたらどのように応じるのか自問しました。
恐らく私は分かっているから47年間入院や手術を必要とせずに生きてこれたのだと思っています(これまでの試合で右目の瞼が切れて骨が剥き出しになったこと、鼻骨が右に曲がっていること、歯が下唇を貫通したこと、前歯を3本失ったこと、肋骨を折ったことがありますが、入院や手術をせず自分で治療し治癒したので、私にとっては大きな怪我ではない)。
生徒たちには怪我を負って欲しくないので、私は色々と対策を考えて過ごしています。

【仙骨を整えるべき2つの理由】
仙骨の上に背骨が乗ることで脱力した状態が作れる。
仙骨は重心に重なるのでそこから動けることで本来の動きが取れる。

《Practice to explore movements related to Kihon Kumite Ura 2honme》

I asked myself how I would respond if my student asked me, “What is the sacrum? What does it mean to stand the sacrum?”

I think I know this maybe, and that’s why I’ve been able to live these 47 years without any serious injuries (In previous matches, I have cut the eyelid of my right eye and exposed the bone, my nose is bent to the right, my tooth has penetrated my lower lip, I have lost three front teeth, and I have broken a rib. However, these injuries are not serious to me because I have treated and healed them myself without hospitalization or surgery.).

I don’t think my students should have to get hurt, so I’m thinking about various measures.

【Two reasons to align my sacru】
① By placing the spine on the sacrum, I can create a relaxed state.
② The sacrum overlaps with the center of gravity, so moving from there allows me to move in my natural way.

基本組手裏1本目と繋がりのある動きを探求する稽古 Practice to explore movements related to Kihon Kumite Ura 1pponme

10月は31日あるので、二十四本ある基本組手裏を一本ずつ研究しています。
基本組手裏1本目と繋がりのある動きを探求する稽古
研究の成果を道場で子供たちと共有する日々を大切にしています。

Since October has 31 days, I am studying each of the 24 Kihon Kumite Ura one by one.
Practice to explore movements related to Kihon Kumite Ura 1pponme.
Sharing the results of research with children at the dojo.

『武の道の極意は道の一里塚 道は涯なき宇宙への道』

【武の道の極意は道の一里塚道は涯なき宇宙への道】
和道流・流祖 大塚博紀 初代宗家
「無限の空であるから全てを抱擁して和となすことができる。武技は千変万化無限で宇宙の真理に通ずるのである。武技の形は無限に入る基礎である。そして形から入って形に止ることなく、形から抜け出た自由自在な形の無限の連続が武技なのである。即ち和の技である。和の表現された形の錬磨によって根本の和の道を発め和の道を求め和の精神を修養するのが試技鍛錬の目的である。和の技でなければそれは武技とは云えない。それのみではない。自然の理道に抗して却って和を損うに至る。武技は決して荒事ではなく天地人の理道に和した無理のない大自然の表現された和の形である。」

競技を主な目的とせず純粋に和道流を学びたくて道場に通う中学生や高校生、大学生や大人がいます。彼らにとって道場での時間が意義あるものであって欲しいと願っています。昨日は皆で基本組手9本目の足運びを研究しました。

There are junior high school students, high school students, university students, and adults who attend the dojo purely to learn Wado-ryu, not for the primary purpose of competition. I hope that their time at the dojo will be meaningful for them. Yesterday, we all studied the stepwork of 9honme of Kihonkumite.

思考は柔らかく意志は固く 無駄な力は抜いて気を抜かず 模擬刀であっても真剣に稽古する 真面目に取り組む時間を共に楽しむ

I want my thoughts to be soft and my will to be strong.
I won’t let my guard down, but I want to let go of unnecessary energy.
I practice seriously even if it’s a mock sword. And I enjoy spending some serious time with my students ♪
I hope you all have a wonderful weekend ♪
9月21日(土)にJKFan 11月号が発売されました。
和道流空手道連盟 創流90周年記念 第9回国際大会 大会60回全国大会の記事が掲載されています。
組手競技個人戦 熟練の部で優勝した直後に受けたインタビューで応えた言葉が載っており、天国にいる師匠の瀬田松弘昌 師範と高木浩一先生に恩返しの一つ目が出来ました。

国籍も老若男女も関係なく、理の道を共に歩めば我々は皆、天と地と人と調和出来ると信じています

土曜日は9:25amから道場稽古が始まります。まだ眠いはずが生徒たちは遅刻せず集合します。今朝は生徒たちの成長を感じた瞬間がありました。形の稽古中に私は生徒たちに質問しました。
「練りと腹圧の共通点は何かな?」
挙手したのは8歳児や9歳児たち。彼らは答えました。
「自分の姿勢が良くなる!」
私は続けて質問しました。
「練りと腹圧には違いがあるの?」
彼らは目を輝かせて笑顔で挙手し答えました。
「練りは、身体の上と下が逆方向に回転してる。雑巾を絞ったような状態。その絞りがもとに戻ろうとすると速い回転が生まれる♪」
幼い子供たちが次々発言する光景を見学していた保護者たちは私と一緒に驚いていました。
国籍も老若男女も関係ないのです。理の道を共に歩めば我々は皆、天と地と人と調和出来るに違いありません。

On Saturdays, dojo practice starts at 9:25am. Although the students are still sleepy, they gather on time. This morning, there was a moment when I felt the students’ growth. During the kata practice, I asked the students,
“What do Neri and abdominal pressure have in common?”
The eight- and nine-year-olds raised their hands. They answered,
“It improves my posture!”
I continued to ask them,
“Is there a difference between Neri and abdominal pressure?”
They answered with shining eyes, smiling faces and raising their hands.
「In Neri, the upper and lower parts of the body rotate in opposite directions. It’s like wringing out a rag. When the wringing returns to its original position, a fast rotation is created ♪」
The parents, watching as their young children spoke one after another, were amazed and delighted with their children’s growth, just like me.
Nationality, age, gender, etc. are irrelevant. If we walk the path of reason together, we can all live in harmony with heaven, earth, and mankind.
“Ten, Chi, Jin no Ri Dou ni Wa suru”

「天地人の理道に和する」

先月開催された和道流空手道連盟 創流90周年記念・第9回国際大会・第60回全国大会を経験した小学生と中学生の生徒たちが『熟練組手』に大変興味を持ち、彼らは「競技組手でなく熟練組手を習いたい!」という欲求を抱くようになりました。
私が生徒たちに正しく伝えるため、今まで以上に研究と稽古を重ねて行きたいという欲求を私自身も強く抱いています。
組手競技熟練の部において私は三代宗家 大塚博紀 最高師範より『人の位』と『黒メダル』を頂きましたが、これが終着点ではなく『地の位』そして『天の位』へと更なる高みを目指し私は精進致します。
和道流本来の組手には、束蹴り、足刀蹴り、裏打ち、鍵手突き、背手打ち、掌底打ちなど色々な技があり、これら和道流独自の技を失わずに遺して行けるように、三代宗家 大塚博紀 最高師範から正しく学び、道場に戻ったら生徒たちと研究を重ねて共有して行きたいです。そして、流祖が和道流の意義を託した漢詩「天地人の理道に和する」を胸に抱き、心の平安と人との調和を生んで行けるよう人間としての成長も重ねて参ります。
大切な仲間たち
組手競技熟練の部に出場した全ての選手たちが心を繋ぐことが出来たから成し遂げることが出来たと私は想っています。
三代宗家 大塚博紀 最高師範が和道流と生徒たちの未来を想い作られた黒メダル。詳細は今年5月に発売された初の著書『武術を究める!和道流空手道 柔術・剣術の理で磨かれた独創的な空手』に記されています。
黒メダルに付けられる天地人の三つの位は、流祖が和道流の意義を託した漢詩から。「和天地人之理道」日本語読みでは「天地人の理道に和する」
大会実行委員会が入賞した選手たちのために用意してくれた美しくメダルの数々ですが、決して私はこれを獲得するために競技しているわけではなく、私は競技を通じて相手選手と審判や係員と仲間たちと観客と心を繋ぎたいという目標を持って10歳の時から続けています。36年経ってやっと少し出来るようになり始めたように感じています。
競技で私が勝っても、私は相手選手のほうが素晴らしい人間だと感じたことは何度もあります。自分の人生を大きく変えてくれる出会いというのは、ある日突然訪れるのですが、待っているのではなく探し求めていると引き寄せられることがあると思います。
8月25日(日)に行われた三代宗家 大塚博紀 最高師範により特別稽古。世界中の和道流の生徒たちが一堂に会し一緒に稽古することが出来たとても幸せな時間でした。

表裏一体 攻防一体 two sides of the same coin offense and defense as one

金曜日の夜の稽古では「表裏一体」「攻防一体」について考え、感じました。
師匠と弟子、教師と父兄、親と子、夫と妻、老と若、男と女、攻と守、刃と鞘。
一見、対立したり別々に見えたりするものは、実は密接に関係しているのです。外側と内側は一つです。表舞台で活躍する方も、裏方の方も一体となって取り組んでいます。
教育成果の向上は、教師の指導と家族の協力が表裏一体となって実現出来ると思います。

I thought and felt about “two sides of the same coin” and “attack and defense as one” on Friday night’s practice.
Master and disciple, teacher and parents, parent and child, husband and wife, old and young, man and woman, offense and protection, blade and sheath.
Things that at first glance appear to be conflicting or separate are actually closely related. The outside and the inside are one. working together as one with those who are active in the public eye and those behind the scenes.
I think that Improving educational outcomes is possible when teacher guidance and family cooperation are two sides of the same coin.

古から学び、現代で役立て、未来をより良く Learn from ancient times, apply it to modern times, and make the future better

日本語の「稽古」を英語に訳すと「practice」と表現されますが、「稽古」は「古(いにしえ)を稽へる(考える)」という意味です。
稽古が好きなのは、古を考えると自分自身と深く向き合うことが出来るからです。
古から学び、それを現代で応用・活用し、未来をより良くしたいと願っています。

When translated into English, the Japanese word KEIKO 稽古'' is expressed as practice,” but KEIKO 稽古'' means thinking about ancient times.”
I like that KEIKO 稽古 because thinking about ancient times allows me to face myself deeply.
Learn from ancient times, apply it to modern times, and make the future better.