I can maintain peace of mind by coexisting with nature and sharing the charm of Budo.
のどかな田舎に見えますが東京の多摩川にいます。美しい川では魚たちが生き生きと泳ぎ、水鳥たちは羽を休めています。草花は青々と茂り、高い天は青空が広がっています。
私は毎朝ここで自然の美しさと価値に触れ共生することの意義を感じ、また武道の魅力を共有することで心の和を感じています。
先日の月例稽古で指導して下さった先生の言葉「決して油断しないこと」の大切さを私はこれまで何度も実感した経験があるため、これからも決して失うことはありません。この「油断しないことの大切さ」を経験したことが無い生徒に教えるのは容易ではないから、私は毎日子供たちの成長に携わる道を選びました。
私の言葉を信じ「昼休みに集合して皆で練習しよう!」と声を掛け合い自主的に合同稽古をする生徒がいることを知り、私は私に対し言葉をかけてくれた先生方の想いも私の両親の想いも活かされ子供たちの心に届いていると実感するのです。弱っていたり迷っている人に寄り添う勇気と優しさや、どんなに相手から煙たがられても道を踏み外しそうになっている者がいたら声をかけ引き戻そうと努力する強さが、この国をもっともっと優しい国に成せることだと想っています。


「突きや蹴りに対してだけでなく、掴まれたら?短刀だったら?長刀だったら?座っていたら?複数だったら?」と考え、「この形のこの技や動きだったらこう活用出来るのでは?」と想像し、女性と男性が、子どもと大人が、筋力のある者とない者とが実際に手足を取り合い、組み合い試す日々を送っています。
そんな実験には正解と間違いがあり、その正解と間違いを明らかに出来る機会が、和道流空手道連盟総本部道場にて三代宗家 大塚博紀 最高師範による月例稽古です。昨日参加させて頂き、ニーセーシに関して掌底の角度、小手返しや手取りの位置、足刀の高さ、上がる力と前に出る力の作用や、ワンシュウに関して左右構えを素早く変えるための重心や、ジッテに関して左右への後屈の立ち方、クーシャンクーに関して外腕受け流しなど、多くの質問に対し、最高師範は一つ一つ実演し丁寧に解説して下さいました。私は明らかになった私の間違いを認識することが出来、早速道場で生徒たちと共有たいと想います。
私が空手道の講師を務めさせて頂いている4つの団体の幼児から小学生を対象に、Bumb東京スポーツ文化館で6月18日(日)に開催する第1回4団体交流競技会の出場申込受付を昨日終了し、形競技団体戦に6チーム、組手競技団体戦に4チームがエントリーしてくれました。形競技と組手競技の個人戦もあり延べ90名の選手たちが有意義な時間を過ごし貴重な経験が出来るよう準備しています。
私も8ヶ月ぶりに演武をすることにしました。扇子の舞や日本刀での試し斬り、掌底で瓦割りや貫手で板割り、形と組手を披露し、子供たちが普段見ることのないものに触れ、心や体が震える機会にしたいと思います。
来月18日にBumb東京スポーツ文化館で開催する4団体交流競技会に向け連休中も稽古の日々でした。
休日を家族で旅行し楽しむ子も、道場で汗を流し楽しむ子も有意義な時間を過ごしたことでしょう。
競技空手を私は武道とは思わず空手道の長所の1つと考えています。その長所を伸ばすなら日本武道の身体動作である円転を意識し取り組むようにしています。道場には幼児と小学生と中学生そして大人がおり全員が一緒の時間を過ごします。
私にとっての有意義とは、皆で武道の魅力を共感・共有することであり、私の長所は”私にとっての有意義”を実現するため起床してから就寝するまで想像力と創造力と体力を費やせることです。どんなに考えても浮かばないこともありますが、就寝すると夢の中で武道の達人たちが助言して下さる時があり、それは真に特別な経験です。
雨天だった昨日とは一転し今朝は快晴。
水と陽の光を得た美しい木々たちが喜んでいるように見えました。
植物が出す酸素によって呼吸が出来、生かされている私は、自分の武道が人を傷つけのではなく心を生かし、互いに調和が出来て心の平安を抱ける瞬間を作って行きたいと想っています。


